たかが「呼吸」、されど「呼吸」Ⅰ
本日もブログへお越し下さり
ありがとうございます。
今月の初め、雪がちらつく中、
「呼吸」のセミナーにいってきました。
呼吸は腹圧を高め、自前のコルセットを働かせる事にもなるので、
体幹トレーニングの基礎にもなります。
でも、ただお腹を凹ませるだけではありませんでした。
今日から3回に分けて、復習を兼ねて
呼吸の事をお伝えしていきますね。
呼吸に関する書籍を2冊書かれている
講師の先生曰く、お腹は凹んでいるのではなく
お腹は寸胴が良い
とおっしゃっていました。もちろん、見た目では無く、
身体機能的な上での話ですが…。
「呼吸」というと、
➀:精神世界的な部分での呼吸、
➁:酸素や二酸化炭素のガス交換など、生化学的な部分での呼吸、
➂:横隔膜や肋骨の動きなどの運動学の部分での呼吸、
などがありますが、➂の運動学での呼吸を学んできました。
たかが「呼吸」、されど「呼吸」、
1日物を食べなくても死にませんが、
「呼吸」5分止めたら、おそらく死んでしまうでしょう。
1日約2万回してる呼吸、その呼吸をしている時に、
どこがどのように動いているのか、呼吸が浅くなるとどこが代償して
しまうのか、より深く学んできました。
腹式呼吸がいい、とか胸式呼吸がダメ、
とかのレベルではありませんでした。
むしろ、お腹が動いていれば「腹式呼吸で良い」と思っている
間違った認識の人がほとんどだと。んっ、まさに。
私も患者さんの呼吸のチェックはしますが、
横隔膜がしっかり働いている時に見られる
肋骨の動きがみられない人が多くいます。
そのセミナーでは
➀:本来の呼吸
➁:肋骨の動きを感じる
➂:呼吸エクササイズ
の3ステップで呼吸を学びました。
今回は➀ご紹介します。
➀:本来の呼吸
息を吸う時は、胸とお腹が同時に膨らむ
息を吐く時は、胸とお腹が同時にしぼむ
お腹と胸が同時に同じ方向へ動く
シンクロ呼吸です。
胸とお腹に手を当てて、以下をチェックしてみて下さい
➀:呼吸が浅いのか、深いのか。
➁:1分間に何回呼吸してるか、
➂:胸とお腹はどう動くのか、など
自分の呼吸を感じてみて下さい。
息を吸った時、黄色い↑の方向に
胸とお腹が膨らんでいきます。
息を吐く時は青い↓の方向に
胸とお腹がしぼんでいきます。
お腹だけが動いている人、
胸だけが動いている人、
これは本来の呼吸ではありません。
どちらも同時に動いているのが
本来の呼吸になります。
なぜ、そのような動きになるのか?
冒頭のイラストのように
胸腔と腹腔を分けるように
ドーム状の横隔膜があります。
息を吸う時
傘を広げたようなドーム状の横隔膜が
上から下がってきます。横隔膜の収縮です。
それで肺に空気が入り胸が持ち上がります。
下がってきた横隔膜に押されて、腹腔内の内臓が
上から押されてお腹が膨らみ、腹筋が伸ばされています。
ですので、どちらかだけが膨らむのものではないんですよね。
吐く時
膨らんだ肺の弾力が元に戻る事で息が吐かれます。
肺自体には自分で収縮、弛緩が出来ませんので、
収縮した横隔膜が弛緩し、腹筋が収縮します。
この時に腹筋が働かないと、吐く時間が短くなり
横隔膜が充分にリラックスする事が出来ずに、
狭い範囲での動きになり浅い呼吸になってしまいます。
息を吐くことで高まり、リラックス効果を高める
副交感神経の働きが弱まります
逆にいうと、吸う時間が長くなると
身体の緊張を高める
交感神経の働きが強くなります
ご自身の呼吸はいかがでしたでしょうか?
ちょっと自分の呼吸
最適化してみませんか?
呼吸だけでも、マジ変わりますよ。
特に身体ガチガチの方にはお勧めです。
ストレッチする事もきついでしょうから。
また、普段ウェストがタイトな物を来ている方は
お腹が膨らむことが出来ずに横隔膜がしっかりと
収縮出来ない(下がれない)ので浅い呼吸になっている可能性もあります。
だけど、横隔膜のためにお腹ユルユルの服着れないし…。
ですよね。だから、そんな時は家に帰ったら数分間、
吸う倍以上の時間をかけて吐き、腹筋を使って吐く呼吸をやってみて下さい。
あっ、この時は優しく吐いて腹筋のインナーマッスルを使って下さいね。
いきなり強く吐くと、シックスパックの腹直筋がガッツリ入って
インナーマッスルの腹筋が働きづらくなりますので!
胸とお腹が同時に動き、
細~く、長~~~く
です。是非、やってみて下さいね。
次回は呼吸に伴う肋骨の動きをお伝えします。
横隔膜と腹筋のインナーマッスルが
働いている時、肋骨はこの方向に動きますよ~!
って、手を当てて確認しながら行ってみましょう。
それではまた!