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代償運動

本日もブログへお越し下さり
ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、中学生になる息子とランニングをしました。
もう、短い距離やスピードではかなわなくなってしまいました。

最後に坂道ダッシュをしました。あっさり抜かれたので
息子の後ろ姿を見て走る事になったのですが、
その姿に唖然・・・。それは最後に。

さて本日のお題は「代償動作」です。

聞いたことはありますか?

本来の動作や運動を行うのに必要な
機能以外の機能で補って動作や運動を行う事

と言われています。

例えば、上半身でしたら、腕を挙げるバンザイをするのに、
体を後ろに倒して腕を挙げる(体幹の筋力低下)
腰を反らせて腕を挙げる(胸椎の硬さ伸展不足)
肩をすくめて腕を挙げてしまう(肩甲骨の上方回旋不足)

下半身でしたら、
片脚を上げる片脚立ちの時、支持脚側に体を傾ける(股関節の筋力低下)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上げた側の脚が中央に寄りながら上がる(腸腰筋の筋力低下)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上げた脚側の骨盤が上に引きあがる(股関節の可動域制限・支持側の股関節筋力低下)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

などなど、いろいろあります。

日常なリアルな動作では歩いている時に
肩が左右にぶれる、お尻が左右にぶれる、などです。
左右ではなく片側だけぶれる方も多くいます。

当院でも初診時の検査で、バンザイや片脚立ちは行っていて、
その方の大まかな体の使い方の癖や、体幹・関節の機能を評価しています。

ただ、この代償動作も筋力の低下だけが原因ではなく、
正しい運動パターンを身体が知らない、と言う事もあります。
それは運動学習をすれば解決出来ます。それにはピラティスが
効果を発揮します。

この代償動作、見方によれば効率的な動きではあります。
筋力を使わずに重心の移動を使いますのである意味「省エネ」
になります。しかし、関節に負担をかけることにもなるんですよね。
「カウンターウェイト」とかも呼ばれたりもします。
まさに、冒頭の写真の「バランシングロック」ですね。
しかし、その負担が長年続くことが変形性関節症の原因の一つになります。

本来は「カウンターアクティビティー」呼ばれる、
筋肉の働きでその代償動作を制御する必要があります。
そうすることで動きの力を伝達することが出来ます。

皆さんも歩いている時に肩やお尻が左右にぶれてないか
感じてみて下さいね。膝が内側に入るのもそうですよ。

それで、冒頭の我が息子の走り、着地の時の足の位置が
とんでもないことになっていたんです。

足が交差するように着地をしていたんです。
右足が着地してその右足の位置よりも
右側に左足を着地していたんです。逆もしかり。
元々左右に上半身がぶれる走りだったのですが、
どうもそれを着地で補正する代償運動(代償動作)を
していたんですね。ですので上半身はあまりぶれていませんでした。

それから、マンツーマンの体幹トレーニングを家で行っております。
改めて自分でも鏡を見て微調整しながら行っています。

 

いつも一通りのエクササイズをやり、最後にはこのエクササイズ。

 

 

 

 

 

 

 

 

壁から少し離れて立ち、壁に手を付きます。
壁側の脚を上げて片脚立ちになり
支持側の体幹から下半身は地面に対して垂直になるよう、
重心が支持側に逃げない様に壁側に少しだけ体重をかけます。
もちろん骨盤も水平を保ちます。これで支持側のお尻で支える
感覚を入れます(写真では右側の中殿筋)。
壁際の脚の股関節を真っ直ぐ上げ下げることで、
股関節の動作性の改善と負荷が増します。

「カウンターウェイト」のような楽な身体の使い方をしていると、徐々に体幹筋力や
関節周囲の筋力も低下していきます。

私はその原因は姿勢の崩れが大きいと考えています。
ダラっと、楽に座っていると姿勢保持筋がサボります。
サボったままで姿勢保持筋が働かないので、動き出したら
身体をぶらす事になるんですね。気を付けたいものです。

それではまた!

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